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妊娠中、突如として訪れる体のかゆみ。かゆすぎて夜眠れず、睡眠不足も手伝って気が狂いそうになる。
これは妊婦がかかることのある「妊娠性痒疹（ようしん）」という症状らしい。
妊娠後期にお腹を中心にじんましんのような紅斑や丘疹が出現するようになると、強いかゆみを伴う掻痒性蕁麻疹様丘疹（PUPPP）（そうようせいじんましんようきゅうしん、ぴーゆーぴーぴーぴー）が起こる人もいるとのこと。
私も妊娠中、妊娠性痒疹で悩みました。かゆみが辛くて辛くて、藁にもすがる思いで、とにかく効きそうな市販薬を試しました。
私の集めた情報や、試してみた中でも効いたものを紹介していきます。
妊娠中の激しいかゆみは病気？病名は？
妊娠中におとずれる激しい痒み（かゆみ）。
調べてみたところ、多くは以下の3つの内のいずれかに該当するようです。
- 妊娠性掻痒（にんしんせいそうよう）
- 妊娠３ヶ月頃からブツブツはないが、乾燥などで身体にかゆみがでる状態になること。夜間に症状が出やすい。
- 妊娠性痒疹（にんしんせいようしん）
- 妊娠３ヶ月頃からブツブツや赤みが出て、身体にかゆみがでる状態になること。２度目以降の妊娠でなる人が多いが、初産の場合でもなる。
- 掻痒性蕁麻疹様丘疹（そうようせいじんましんようきゅうしん）
- 別称、PUPPP。妊娠後期にお腹を中心にじんましんのような発疹ができ、かゆみがでる状態になること。初産に多い。約160～300件の妊娠に1人の割合で生じる。複数の胎児を妊娠している人がなりやすい。
（参考元 加藤クリニック、巣鴨さくらなみき皮膚科、MSDマニュアルなど）
妊娠中のかゆみの原因は？
私の食生活が悪かったんだろうか…などと思いつつ妊婦健診の際に医者にたずねたところ、原因はおそらく妊娠していることそのもの。
それ以外のはっきりした理由は不明で、あえていうなら妊娠によるホルモンバランスの乱れや体質の変化が原因の可能性が高いとのこと。
出ました、ホルモンバランス。
生理前後の不調、妊娠中〜産後の色んな不調も大抵ホルモンバランスの乱れのせい。なんなのホルモンバランス。いい加減にして。。。
妊娠中のかゆみに、病院でステロイド剤をもらう
原因が「妊娠中であること」なので、多くは出産により症状が軽くなります。
ある意味で出産が根本的な治療方法になりますが、かゆみを治すためにさっさと産む……なんてわけにはもちろんいかない。
つまり対処療法しかできません。出産までは今あるかゆみをどうにかして治めていくしかないということ。ぐぬぬ（歯を噛み締める）。
まず最初に考えられるのは、産科・皮膚科でステロイド剤をもらうこと。
産院の先生いわく、薬を皮膚に塗っても皮膚から吸収されるものはごく微量のため、塗り薬としては市販のものやステロイドを塗っても胎児には影響はないとのこと。
私の通っていた産院では、軟膏は出してもらえました。それでも治らずかゆみがどうしても我慢できないなら皮膚科に行きなさい、とのことでした。
産院では、「強力レスタミンコーチゾンコーワ軟膏」なる塗り薬が処方されました。こちらもステロイドを含んでいるらしい。
正直、効いたのか効かなかったのかもよく分からなかったですが、産院で処方される位ですし、自宅にあれば塗ってみていいと思います。
皮膚科で処方されたのは、「ロコイド」「アンテベート」「デルモベート」というステロイド剤・保湿剤。
もちろん処方されたくらいなので使っても良かったんでしょうが、デルモベートは強力なステロイド剤のため私は怖くて使いませんでした。
いずれにせよ、残念ながらステロイド剤を使っても即かゆみが引くことはありません。
塗り続けていくうちに発疹が少しずつおさまり、かゆみも自然と少なくなっていきます。それまで我慢。
市販薬で妊娠中のかゆみにオススメの薬
市販薬は処方薬よりも弱く、正直言って気休め程度にしかならないかもしれません。
とはいえないよりはいいし、人によってはよく効いてかゆみがなくなったという人もいるようです。
個人的な市販薬に求めるポイントとしては量とスースーとした清涼感。
メンソレータムAD
妊娠性痒疹になるととにかく全身がかゆいので、産院や皮膚科で処方される5gとか10グラムの薬では足りない。ムヒも試しましたがすぐなくなります。
そこで試したのが、メンソレータムAD。
こちらの商品は145グラムと大容量だし、クリームなので全身に伸ばして塗りやすい。しかも、軟膏よりはベタベタもしない。
普通にかゆみ止めとしても評判のいい商品なのでさまざまなかゆみに対して使いやすいし、価格もお手頃。スースー感も少しありますし、買って損はないでしょう。詳しく知りたい方は公式サイトへどうぞ。
アルテニーニ ローション
妊娠性痒疹について調べるとやたらとよく聞くアルテニーニ ローション。
アルテニーニ……とはどういう意味何でしょうか。よく分かりませんが、効くかもしれないなら何でもいい！！という思いで購入。
こちらは天然よもぎ抽出液、琵琶葉エキスから出来ているため、胎児や母体への影響なども気にせずに使用できます。
ステロイド剤をお腹に塗っても良かったんでしょうが、なんとなくお腹にはこちらのローションを使うようにしていました。
お風呂はシャワーで済ませていましたが、それでも身体が温まるためお風呂後は痒疹がうずいてかゆみが増します。
これをお風呂上がりにつけるとスースーとして気持ちが良く、かゆみが少し収まります。サラサラとした化粧水のような使用感で、ベタつきはありません。保湿力は弱いと感じたので、これとは別に保湿をしていました。
私の場合はこれを使っても痒疹が治ることはなかったのですが、レビューを見ると治った人も見かけます。
少しお高いですが試してみる価値はあるかも。
【個人的感想】妊娠中のかゆみへの対処で重要なこと
私の個人的な感想にはなりますが、妊娠中のかゆみに対処する上で重要だと思ったことを紹介します。
かきむしらない
当たり前のことですが、かきむしってしまわないことがとても重要。
かきむしると患部がじゅくじゅくになってかゆみも増し、地獄を見ます。
かゆいのに、かきむしれないのは本当に辛いですが我慢しましょう。私の場合は皮膚が傷つかないレベルでつねったり、爪で押したりして我慢するようにしていました。
保冷剤を当てるなどして冷やす
体が温かくなればなるほどかゆみは増します。つまり、逆に冷やすことができれば多少はかゆみが収まるということ。
というわけで、その場しのぎではありますが保冷剤をかゆいところに当てて冷やしていました。
即効性と持続性という意味では、私の場合は保冷剤で冷やすことがかゆみを治めるのに一番良かったです。保冷剤が冷たい間は、かゆみが和らぐんですよね。
かきむしりたくなったらお薬＋保冷剤を試してみて！
湯船につからずシャワーで済ます
かゆみの症状が出ているときは、お風呂でも湯船につからずにシャワーで済ませていました。
身体が温まると、血行が良くなり、痒疹がうずいてかゆみが増します。お風呂はぬるめのシャワーでささっと済ますようにすると多少はマシになります。
衣服は肌に刺激の少ない綿のものを選ぶ
全身がかゆいと衣服さえも刺激となるので、正直全裸でいたくなってしまうほど。
ですがさすがにそうもいかないので、下着や部屋着は肌への刺激が少ない綿のものを選ぶようにしていました。
出産すればかゆみは消える。それまでがんばりましょう……！
妊娠からくるかゆみでお悩みの妊婦さん、本当に今は辛いと思います。妊娠からくるマイナートラブルはかゆみだけではないですしね。。。
痛みだったりわかりやすい症状と違って、見た目では分かりにくいかゆみは辛いのに家族に分かってもらえなかったりするのも辛い。かゆいだけですが、私も気が狂うような思いを味わいました。。。
希望があるとすれば、出産というゴールを迎えればこのかゆみは確実に消えるということ。
ここで書いたことが少しでもお役に立てれば幸いです。皆さんのかゆみが少しでも和らぎますように。
